第4回「青いスピン」作品募集 結果発表
第4回「青いスピン」作品募集には、338作品の応募がありました。たくさんのご応募、ありがとうございました。厳正な審査の結果、次のとおり受賞作品を決定いたしました。
結果発表
入選 「夕暮れのベンチで」 我楽太
テストで〇点を取った中学生の「おれ」は落ち込んで、通学路を少し外れた公園に行き着く。ベンチには同じ小学校に通っていた仙石がいた。親しくはなかった仙石のことは忘れていた。会話は続かない。別れた後も「おれ」は仙石の様子が気になって......。
佳作「井戸端アライグマ」 土野寧々
「災害時井戸の家」に登録している「私」のおじいちゃんの家には、いろんな人が洗い物にやってきてアライグマの集会みたいだ。そこでは次から次に地域密着型の情報が交わされる。井戸にはおばあちゃんの思いも込められていて......。
佳作「なんでやねん」 南出めえか
夏木さんに好かれようと努力する小学生の「僕」。漫才大会にコンビで出ないかと誘われて、人を笑わせたこともなかったが引き受ける。むかえた大会当日。気がかりなのは、夏木さんが昨晩からのどを痛めたらしいこと......。
入選作品「夕暮れのベンチで」は、第8号に掲載しました。佳作作品はWEB「青いスピン」に2026年秋ごろに掲載予定です。
選評
入選 「夕暮れのベンチで」
● 不思議な二人芝居を見ているような作品。公園のベンチに座っているだけの二人の関係を想像させるのはなかなかのテクニック。(西本)
● 友情になる手前の空気感がおもしろい。人と人との結び付きは、言葉にたよるだけではないということを考えさせられた。(安東)
● 本当に何気ないやりとりだが、きっとこういう時間を大人になって思い出すんだろうなと思った。(椰月)
佳作 「井戸端アライグマ」
● 時事的、社会的には興味深い題材かもしれないが、文学的にはもの足りないと感じる読者もいるかもしれない。(西本)
● 題材がタイムリー。井戸の周りで洗い物をしながら情報交換をするというのが新鮮。「私」を思うおばあちゃんの心も温かい。(安東)
● 井戸を中心にして近所の人たちが集まってきて洗い物をするというのがいい。「アライグマ」というのもいい。温かい感じがした。 (椰月)
佳作 「なんでやねん」
● 楽しい作品、おもしろい作品が少なくなっている中で、ユーモアがあり、笑える作品だった。(西本)
● 明るくて、恋の話なので、子供の読者もわくわくするのではないか。ただ、漫才の部分が弱いようにも感じた。(安東)
●元気な女の子「夏木さん」のキャラはよいのだが、「僕」が小学生らしくない印象を受けた。(椰月)
選考委員

安東みきえ先生(児童文学作家)
西本鶏介先生(児童文学作家・児童文学評論家)
椰月美智子先生(作家)

